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タミヤ 1/35 KV-1 ラジコン化計画 (その2) ~動力部の作成~

time 2020/08/30

タミヤ 1/35 KV-1 ラジコン化計画 (その2) ~動力部の作成~

少し時間が開いてしまいましたが、今回も前回に引き続いて、タミヤの1/35スケールプラモデル戦車を可動化させようと思います!

今回はギヤボックス等を入れてKV-1を動かす所まで進めたいと思います。

履帯の作成

前回も説明しましたが、今回のKV-1はフリウルモデルの金属製の可動履帯を使います。

他の方が話していた事の受け売りなのですが、金属製の可動履帯は重厚感を演出する事ができるので、今回のように重戦車のプラモデルをラジコン化する際には重宝します!問題は金額が高い事です。1セットで4,000円くらいです。ちなみにKV-1のキットは3,700円でした(本体より履帯のが高い)。

今回使う金属履帯はKV5/SMK用の金属履帯ですが、SMKはKV-1と同時期に開発された戦車で、SMKの方が転輪数が多く車体が長いです。(多分ですが)履帯の形状は同じで枚数が異なるだけではないかと思います。なので今回はこちらを使ってみようと思います。

フリウルモデルの金属履帯は質感などとても良いのですが、結構バリが発生していたり穴が埋まってしまっている事があります。説明書にもその辺に関する注意書きがあったので抜粋して翻訳してみました。

なので、説明書に従ってカッターナイフやピンバイス等を使って整形しつつ組み立て行きました。

片方は一番最後まで貫通させずに、0.5mmのピンバイスで穴を空けていきます。穴を空けると言うより、塞がってしまっている穴を確実に広げるイメージですね。

もう片方はピンバイスを貫通させて穴を空けます。

あとは履帯同士を接続して、ピンとなるワイヤーを差し込んでニッパーで切ります。

履帯とピンは完全に接着してしまうと履帯が動かなくなってしまうため、端だけ瞬間接着剤で接着していきます(このやり方が正しいかは不明)。

ただひたすら金属の履帯に銅線を通しを繰り返し行なうだけです。プラモデルや電子工作というより、裁縫に近い感覚的で作業を進めて行きました。

全部接続すると取り外しが面倒になるため、一つのピンだけは接着せずにL字型に曲げて仮止め状態にしました。適当に良さげの数を組み合わせましたが、あとで多すぎることが判明しました。

上部転輪の取り付け

前回はトーションバーサスペンション経由で車体に転輪を取り付けました。今回は上部転輪も取り付けていきます!

KV-1の上部転輪は下部の転輪と違い、懸架装置によって上下に動きません。ただ回転するだけです。そのためシンプルにピンバイスで1.0mmの穴をあけました。

こんな感じです。問題は下部の転輪のように内部にポリキャップ(小)を入れる空間がないため、回転機構と車体から外れないようにする工夫をしなくてはなりません。

今回使ったのは小型の金属ネジです(そこら辺にあったネジを使ったので詳細は不明ですが、M1.4のネジだと思います)。ネジの皿の部分をストッパー替わりにして回転させるイメージです。

車体側にも1.0mm程度の穴を空けて、ネジが入るようにします。

こんな感じで取り付けました。ネジの締め方を調整して、上部転輪がスムーズに回転するように調節しました。下部の転輪と比べて付加が少ないはずなので、ネジ山で穴が広がる恐れもないかも?もちろん長時間走らせ続けると徐々に削れていく可能性は大です。

しかし一部問題が…上部転輪のカバーとネジの皿がちょっとだけ干渉してしまうことが判明しました。これだとスムーズに回転してくれません。

仕方がないのでリューターで削り取りました。※この方法は指(特に左手)が危険なので、絶対にマネしないでください。

スムーズに回転するようになりました!とりあえず大きさには問題なさそうです。まだ足回りの調整をするかも知れないので、接着は後回しにしようと思います。

アイドラーホイールの作成

次はアイドラーホイールを作成していきます。

と言っても説明書の通りに作成するだけです。

アイドラーホイールの内部にはポリキャップ(小)を入れて作成するため、特に加工しなくても可動できます。

こんな感じで取り付け完了になります。

起動輪の作成

転輪、上部転輪、アイドラーホイールの作成が完了したので、次は起動輪の作成をしていきます!

起動輪にシャフトを取り付けて、ギヤボックスで回転させます。実際にシャフトを取り付けるパーツは”A24″です。

まず、1.0mmのピンバイスで”A24″に穴を空けて、そこから少しずつドリル径を大きくして穴を広げていきます。

シャフトは左右に2つ搭載すると長すぎるので、いつもの方法で短くしました。

シャフトを仮止めしてみました。この時、手でくるくると回してみたのですが、ちょっと中心軸からずれてしまっているっぽかったです。ただ、修正するのが大変そうなので、今回はこのまま進めようと思います。

瞬間接着剤で接着しました。

KV-1の車体側の穴のサイズがシャフト(径3.0mm)に対して少し小さかったので、3.0mmのドリルで広げていきます。

こんな感じで取り付けました。あとは、車内にギヤボックスを取り付けて行くだけです。

ギヤボックス

次はKV-1の車体を動かす動力となるギヤボックスを組み込んで行こうと思います。

前回も書きましたが、当初「タミヤのツインモーターギヤーボックス」をここに入れようと思っていたのですが、最終ギヤの固定方法に面倒な問題点がありました。

というのも、ギヤボックスを図のように下向きに入れると最終ギヤが落ちてしまうのです。元々、車体からシャフトだけが出ている状態で、起動輪を横から取り付ける方式なら問題なかったと思うのですが、起動輪とシャフトを一体型にしてしまったため別の方法を考えなくてはなりません。

※古いタイヤのモータライズの戦車なら、起動輪の軸のガイド切り欠きがあったのですが、こちらの商品はモータライズを意識していないので付いていません。

最終ギヤをプラ板で覆ってしまう解決方法を検討してみたのですが、最終ギヤにシャフトを通す時、非常に大きな力をかけて取り付けなくてはならない為、簡易的な作りでは壊れてしまう恐れがありました。なので、別の方法で検討する事にしました。

そこで目を付けたのが「タミヤ ミニモーター標準ギヤボックス 8速」です。こちらのギヤボックスは、最終ギヤとシャフトはなめらかに取り付け可能で、シャフトの固定は円形のストッパーに六角ネジが付いています。

これを使えば、最終ギヤとシャフトが滑らかに動かせるようになります。

ただ、こちらのギヤボックスにも下部に大きな開口部があるため、ギヤボックスを下に向けた瞬間最終ギヤが落ちてしまう問題が発生しました。

色々と考えた結果こうする事にしました。1.0mmのプラ板を逆ハの字状にして、ギアが落ちないようにしました。これで、起動輪を差し込んでも問題なくギヤにはまるはずです。

こんな感じです!片手でも起動輪を抜き差し出来るようになりました!これを左右作れば良い感じになりそうです!

あとは「どうやって六角ネジをしめるのか?」という問題が残っているのですが、強引にギヤボックス上部にドリルで穴を空けて、上から調整するようにしましたw

走行テスト

足回りのベースがある程度完成したので、走行テストをしてみようと思います!

と言っても、ラジコンの受信機は接続していないので、左右のモーターを前進させるだけです!


どうも、左のギヤボックスから出ているシャフトがKV-1の車体と干渉してしまい、綺麗に回転していないようです。なので、後で広げる必要がありそうです。

さいごに

という訳で今回はKV-1の記事でした!

今回はKV-1のラジコン化その2でした!今回から動画で撮影して、その中から静止画を抜き出すみたいな方法で記事を書いてみたのですが、結構大変でした。動画にしてしまった方が、写真の撮り忘れとか発生しなくて良いかな?と思っていたのですが、いざやってみると動画の中から必要な場面を取り出すのが結構面倒な作業でした…もう少しやり方を検証した方が良さそうです。

今日はこれで終わりです!また何かあれば記事を更新しようと思います!ではでは~

関連URL

関連記事

・↓続き
タミヤ 1/35 KV-1 ラジコン化計画 (その3) ~受信機を入れて走らせる~
・↓前回
タミヤ 1/35 KV-1 ラジコン化計画 (その1) ~サスペンションの作成~

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おりくらしげる

個人的に自由研究をやるおじさん。やりたいことが多すぎて全てが中途半端になるけど、それもまた一興。

 

人生短いよね。500年くらいあればよいのに。嘘、そんなにはいらない。

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