2021/07/11

今回はトランペッターの1/35スケールSU-100Y重駆逐戦車のプラモデルを可動化させようと思います!
今回のラジコン化も、KV-1の時とほとんど同じ感じになる予定です。とりあえず足回りを作って行って、シンプルにラジコン化をしようかなと思っています!
※今回の記事は数年前に中途半端に作って放置していたSU-100Yの記事になります。そのため結構前の画像や動画が含まれている事がありますが、ご了承ください。
SU-100Yについてのガバガバ解説
ここで軽く、SU-100Yの開発経緯について、超ざっくり説明をします。
ソ連は元々、イギリスのインディペンデント戦車の影響でT-35重戦車などの多砲塔戦車を配備していました。その後、次世代の重戦車を作るときにも、今までの流れで多砲塔戦車を作ろうとしたら、髭のおじさんに「百貨店でも作ってんのか」と怒られて砲塔減らして、2砲塔のT-100とSMK、1砲塔のKV-1が作られました。実戦で競合実験して、なんだかんだ性能が良かったKV-1が次世代の重戦車として正式採用され、余ったT-100の車体をベースに130mm艦砲を搭載して登場したのが、このSU-100Yです(SMKはスクラップにされた)。
↑これが↓こうなった。
SU-100Yは1両だけ作られました。実践参加の記録は無いですが、クビンカ戦車博物館に実機が残っています。ちなみに多砲塔戦車のT-35重戦車も、車体をベースに魔改造されて似たような目にあっています。
今回はそんなSU-100Yのプラモデルをラジコン化する話です。
全体図
では、SU-100Y重駆逐戦車の全体図を見て行こうと思います(こちらの記事と内容が被りますが、おさらいを兼ねて同じ事を書きます)
中身はこんな感じです!元々、多砲塔重戦車がベースなだけあって大きいです。
戦闘室を仮置きした様子です。デカイ箱ですね笑。遠目に見た時のシルエットはKV-2にも似ています。
車体前部の上下取り付けはポリキャップではなく、プラスチックの突起部で行います。結構きつめなので、一旦取り付けたら終わり。という感じでしょうか。
こちらは足回りのランナーです。同じランナーが4つ入っています。
一つのランナーには、スイングアームx4、内側と外側の転輪x4、スイングアームの緩衝器x4、内側と外側の支持輪x3、支持輪取り付け金具x3といった具合に、足回りに関わるパーツが入っています。SU-100Yの転輪は片側で8組あるので、結構な数に見えますね。
SU-100Yの付属履帯は可動連結履帯ではありません。これを流用して可動化させると手間がかかるので別の方法で代用しようと思います。
残念ながらT-100やSU-100Y用の金属可動履帯は存在しないようなので、フリウルのKV5/SMKの金属履帯と比較してみました。左がフリウルの金属履帯。右がSU-100Yの付属履帯です。長さや幅はほとんど同じですが、ドライブスプロケットの凸部分が噛み合う開口部の位置が微妙に違います。SU-100Yの方が、穴の位置が中央から離れている感じです。
SU-100Yのドライブホイールを仮組して、フリウルのSMKの金属履帯と組み合わせてみました。片側をはめた時に、もう片方の穴ははまりません。要するに、SMKよりSu-100Yのドライブホイールの幅が広いという事です。
ただ、履帯の長さはSMKもSU-100Yも同じくらいです。今回は可動化させる予定なので、後でドライブホイールを削ってスリムにして、フリウルの金属可動履帯を使ってうまく動かそうと思います。履帯の形は微妙に変わってしまいますが、かなり形状は近いですし動いていたら目立たないのでヨシとします。
転輪とスイングアームの作成
T-100の足回りを流用しているSU-100Yは、外側にゴム製の緩衝材が取り付けられています(T-34やKVシリーズ、独軍のタイガーⅠやパンターも、初期は転輪の外側にゴム製緩衝材が使われていました。走行中に外れる問題等があった為、後に内蔵式に変更されてます)。大型トラックのタイヤのような見た目をしています。
ひとまず転輪パーツはランナーからすべて取り出しました。転輪をスイングアームに取り付けて、回転させるようにしようと思います。
で転輪をスムーズに回転させる為の方法なのですが、画像の通り皿ネジを取り付けると良い感じで支えられそうな事がわかりました。
なので上図のような作戦で行こうと思います。皿ネジが外側の転輪パーツと干渉しないか心配だったのですが、外側に向かってふくらみがあり、その部分の内側がえぐれていたおかげで問題ありませんでした。
ネジは近所のホームセンターで買った「大里 ユニクロ 小ネジ 皿 M2×6mm 1袋(8個入)×5 DO-293」を使います。転輪数が多いのと、今後も使うだろうと思って念のため4袋分買っています。
ショックアームの転輪側の軸をカッターで切り、6mmくらいの長さにしました。
電動ドリルでショックアームの転輪側の軸に2.0mmの穴を開けていきます。
こんな感じです。短くして2.0mmの穴を開けて、そこにネジを取り付ける感じですね。
動画
この辺は実際に動画で見てもらった方が分かりやすいかと思います。
トランペッターのSU-100Y(1/35スケール)の転輪を1個作ってみました💡
アームと転輪を2×6mmの皿ネジでとめてるだけですが、良い具合に回ってくれます!あとはこれを残り15セット作る感じです😇 pic.twitter.com/BG8hgAEaUP
— おりくらしげる (@shigeruorikura) April 25, 2022
この動画の開始10秒くらいの所を見て頂けるとわかるのですが、内側の転輪だけでも独立して回転するようになっており、その上に外側の転輪が被る形になっていて、外側転輪を脱着する事が可能です。これで転輪のネジが緩んできた時も、楽にメンテナンスが出来そうです。
アイドラーホイールの作成
続いてアイドラーホイールの作成をしていきます。
アイドラーホイールは上のGIF画像の通り、3つのパーツで構成されています。これもスムーズに回転するようにするのですが、やることは転輪と同じで、ホイール側の軸を短く切ってネジで止めるだけです。
支持転輪の作成
次は支持転輪(上部転輪とか上部支持転輪とか、色々な言い方があると思うのですが、今回は支持転輪で統一しようと思います)の作成です。
こちらが支持転輪に使うパーツです。3種類のパーツで成り立っています。
支持転輪は普通に作るとのこのような形になります。仮止めの状態では支持転輪は回転しますが簡単に外れてしますし、接着してしまうと回転しなくなります。
なので、小さいネジを車体内側から取り付けて外れないようにする&支持転輪を回転できるようにしようと思います。
使うのは「八幡ねじ ステンレス 精密ねじ 22本入 Cセット」です。近所のホームセンターで数百円で売っていた物を買いました。この中で「ピッチ0.35mm 1.7×1.4」を使うのですが、一袋に2個しか入っていないので、転輪10個作るのに5袋必要です…案外お金がかかるので、もっと安くて良い方法があれば良かったのですが、思いつかなかったのでこの方法にしています。
で、車体に支持転輪の基部を接着して、基部からドリルで穴を開け車体まで貫通させます。ドリル径は確か1.7mmから1.8mmくらいだったと思います。
ひたすら繰り返して、全部の支持転輪の車体部分に穴をあけてネジを取り付けてみました。同時にショックアームのストッパーも取り付けました。
上から見るとこのような形になります。画像の通り、軸部分にネジ山が見えています。回転し続けるとネジ山で少しずつ穴が広がっていくと思いますが、そんなに走らせる予定はないので問題ないでしょう。
こんな感じです。問題なさそうですね!
転輪も仮で取り付けてみました。それっぽいです。
さらにフリウルの金属可動履帯を仮乗せしてみました。良い感じですね!ドライブホイールは先述した通り幅が合わないので取り付けていません。
で、実は地味な問題が発生していました。上図の通り履帯のセンターガイドと支持転輪の軸がちょっとだけ干渉してしまい、履帯が少し浮いてしまいます。キットの中に入っていたプラスチック製の履帯でも色々と考えたのですが対策しない事にしました笑。というのも、少し浮いているだけなので言われないと気付かないレベルですし、多少引っかかりはあるものの走る分には問題なさそうなので、今今はこのまま進めてしまおうと思います。
さいごに
という訳で、今回はトランペッター 1/35スケール SU-100Y ラジコン化計画の記事でした!
この記事は元々途中まで書いて、長らく放置していました。最近、続きを作り始めたので記事にした次第感じです!また何かあれば記事を更新しようと思います!ではでは~
関連URL
関連記事
アミュージングホビー 1/35 FLAKPANZER E-100 88mm連装対空戦車(その1)~足回りの作成~
【最近購入した物】トランペッター 1/35スケール SU-100Y重駆逐戦車とChanzonチップLED
【最近購入した物】トランペッター 1/35 T-100多砲塔重戦車とCrucial W4U3200CM-16GR