2021/07/11
今回も前回に引き続き、トランペッターの1/35スケールSU-100Y重駆逐戦車のプラモデルを可動化を進めようと思います!
履帯の選定
(別の記事で書いた内容と被っている部分がありますがご了承下さい)。いつも通り金属可動履帯を使おうと思うのですが、T-100やSU-100Yのドライブホイールに合う金属可動履帯が見つからなかった為、KVシリーズの履帯を代用することにしました。

こちらはSanxin(三信模型)の 「sx35021(リンク先はAliExpressです)」というヤツで、数年前に購入した物です。KV-1/2用だと履帯の枚数が足りないので、これを2セット使います。リンク先は品切れになってしまっていますが、類似品としてR-Model(Rモデル)の「35023(こちらもリンク先はAliExpressです)」という物もあります。

フリウルのKV5/SMK向けのヤツだと、履帯の枚数も丁度良い具合になると思うのですが、最近、日本国内で金属可動履帯が品薄状態です。M.S Modelsやホビーサーチで買えそうですが、やはり物価高も相まって以前よりもお値段がしますね…あと、マスタークラブ(MasterClub)を使う手もありますが、こちらも2セット必要になります…どれもこれも結果的に1万円近くなってしまいます…ちょっと今は手を出すには悪い時期かも知れませんね…

履帯をドライブホイールに巻き付けるとこんな感じです!履帯とスプロケットの距離はピッタリなのでそのまま使えそうです。

問題はドライブホイールの幅ですね。普通に作るとドライブホイールの幅が少し広く片方の穴に噛み合わないので、この辺を対応する必要がありそうです。
ドライブホイールを細くする
という訳でドライブホイールを細くします。当初SU-100Y専用のドライブホイールをCADで作って、3Dプリンタで出力させようかなと考えていました。ただ、光造形の3Dプリンタで出力したパーツを使って金属履帯を動かすと、強度の関係ですぐにボロボロになるそうな気がしたので、元のキットのドライブホイールを削って細くする事にしました。

※上はonshapeで作ったSU-100Yの3Dデータです。折角作りましたが今回は使わない事にします。

やることはシンプルで、ドライブホイールの穴の大きい方(上写真の手で持っている方)をひたすら紙ヤスリで削ります。ヤスリはタミヤの600番を使いました。もう少し目の粗い400番とか320番でも良いかも知れません。

傾いた状態で削ってしまうと悲惨な事になるので、削り過ぎてないか手を止めつつ進めました。水平が取れているかはかなり原始的な方法で測りました。削ったドライブホイールの上に定規を置いて、定規が右側に傾いていたら右側削り過ぎだし、左側に傾いていたら左側削り過ぎだし。というのを何度も繰り返し微調整した感じです。最終的には以下のような形になりました。

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右側のパーツがかなり削れているのがわかると思います。3mm程度削ったと思います。地味に大変でした(ヽ”ω`)これなら3Dプリンタで印刷してしまった方が楽かも知れませんね。

こんな感じになりました!よさげですね!あとはこれをもう1セット同じように作るだけです。
動力軸を取り付ける
次はギヤボックスの話です!

今回、SU-100Yの動力源にはタミヤの「ツインモーターギヤーボックス」を使おうと思っています。特に深い選定理由は無いです。

この動力軸には金属製の3mmの六角シャフトが使われています。ギヤボックスに同梱されている3mmの六角シャフトは50mmの長さがあり、1/35スケールの戦車に取り付けようとすると、車幅より長くなり調整が必要でした。

毎回この長いシャフトをじょりじょり切っていたのですが、今回は「タミヤ(TAMIYA) 楽しい工作シリーズ No.252 3mm六角シャフトセット 70252」という商品の中から、38mmの長さの物を使ってみました。

SU-100Yにタミヤのギヤボックスを輪ゴムで仮止めしている様子です。六角シャフトの長さが程よい感じです。今回はこの六角シャフトの端にドライブホイールを接着していこうと思います。

その前に、車体側の軸部分のパーツがドライブホイールと干渉してしまいそうなので対処します。

と言っても、カッターで切り落とすだけです。怪我しないように少しずつ切っていきました。
ドライブホイールの加工
タミヤのギヤボックスの六角シャフトが3mmですが、SU-100Yのドライブホイールの穴のサイズどれくらいか不明なので調べてみます。

ドライバーセットをSU-100Yのドライブホイールに入れて大きさを測ってみた所、4.5mmがちょうどピッタリ入りました。これにギヤボックスの3mm六角シャフトを挿してもスカスカなので、内径を肉厚にしていく必要があります。

なので、外径が45mmの「ウェーブ マテリアルシリーズ プラパイプ グレー 肉厚 外径4.5mm 5本入 ホビー用素材 OM-552」という商品を使ってみようと思います!こちらの商品の内径は2.7mmなので、六角シャフトの3mmより少し細いですが、そこは後で微調整しようと思います。

ドライブホイールにプラパイプを通すと、こんな感じです。超ピッタリです!このままだと長いのでドライブホイールの幅に合わせて短く切ろうと思います。

こんな感じでパイプカッターで短くしていきます。横着して電動ドリルを使っていますが、手でやっても大して時間は変わらないと思います。

プラパイプを10mmくらいの長さにしてみました。これをドライブホイールに接着してしまいます。途中の写真を取り忘れてしまったので文章で説明します。瞬間接着剤を使ってプラパイプをSU-100Yのドライブホイールに接着して、その後3mmのドリルで内側を削りました。削った所に3mmの六角シャフトを入れて、それも瞬間接着剤で接着した感じです。

最終的にはこのような形状になりました!あとは接着剤が完全に固まってからギヤボックスに取りつけて動作検証するだけです!
トランぺッターの1/35スケールSU-100Yの履帯の動作テストしました!とりあえず問題なさそうです pic.twitter.com/lgNw0ykSo2
— おりくらしげる (@shigeruorikura) October 29, 2025
問題なくスムーズに履帯が動いているのがわかると思います!これを左右作れば良いのですが、記事が長くなってきたので今回はこれで終わろうと思います!
さいごに
という訳で、今回はトランペッター 1/35スケール SU-100Y ラジコン化計画の記事でした!
足回りが結構進んだので、次は車体部分の話等が多くなるかと思います!
また作業が進み次第記事を更新していこうと思います!ではでは~
