2021/07/11
今回は、「V2640搭載 Unit Cam Wi-Fi Camera」を動かしてみたよ。という記事を書きました。
やっている事は、基本的に以前書いた記事「ESP32-CAMでWebカメラの設定をしてみた」と同じです。そのため、ArduinoIDEの設定や、スケッチの実装、シリアル書き込みツールのドライバーのインストール等の情報は省略しています。
もし、上記の設定を行っていない方や、「ESP32-CAMでWebカメラの設定をしてみた」を読んでいない方は、そちらを読んでから本記事を読む事をおすすめします!
ハードウェア設定
今回使うのは、スイッチサイエンスで購入した「V2640搭載 Unit Cam Wi-Fi Camera」です。こちらに乗っているモジュールは”ESP32-WROOM-32E”です。
以前紹介したESP32-CAMでは技術基準適合証明(いわゆる技適)未取得品でしたが、こちらの商品は、技適を取得しているので大腕降って使う事が出来ます!
ちなみに、aitendoさんで技適取得済みのESP32-CAMを販売していたそうです。今は在庫切れだそうです。残念!(その代わり、ESPカメラモジュール [ESP32-CAM-K]というパーツ未実装の商品があるので、半田付けに自信がある方や、リフロー環境がある方はこちらでも良いかも知れません。)
技適取得版のESP32-CAMもいずれ入手できるようになると思いますが、それが手に入るまでは、こちらで遊んでみようと思います!
この商品はピンヘッダは実装されていないので、取り付けて行こうと思います。ピンヘッダは3pin×2個あれば大丈夫です。
こんな感じで、ブレッドボードにピンヘッダを差し込んで半田付けしました(仮固定する為と熱を逃すためにこうしていますが、このやり方はおそらく間違っています)。計6か所なのですぐ終わります。
基板比較
ESP32-CAMと比較してみました。
左がESP32-CAM。右がV2640搭載 Unit Cam Wi-Fi Cameraです。基板サイズはESP32-CAMの方が大きいです。ピンヘッダの数が多い分、実験的に使う際はESP32-CAMの方が使い勝手が良いかも知れません。あと、ESP32-CAMにはmicroSDカードスロットが付いていましたが、こちらの商品にはありませんでした。
逆に言えば基板サイズがコンパクトなので、サイズに制限がある所に使いたい場合は、Unit Cam Wi-Fi Camera(ESP32-WROOM-32E)の方が良いかも知れませんね。
イメージ書き込みに必要な物
イメージ書き込みにこういうのが必要かと思ったのですが、よく考えたら同じESP32なので、今まで使っていたケーブルでも書き込みできるはずなので、そちらを使う事にします。
という事で今回も「USB-TTLシリアルコンソールのUSB変換COMケーブル」を使って書き込みします。
こちらが回路図です。ESP32へイメージを書き込む際はGPIO0をGNDに落とした状態で電源を入れてあげると、イメージ書き込みモードになります。上回路図にある通り、右下の”P2″の2番と3番をショートさせてあげればイメージ書き込み出来るようになります。
図にするとこんな感じです。
先ほどハンダ付けしたピンヘッダに、シリアルコンソールのケーブルを挿していくのですが、GNDが1箇所からしか出ていないので、ショートさせつつケーブルを接続するのがちょっと面倒です。
GND-G0のショートが不安定になりそうなので、部屋に転がっていたスライドスイッチを取り付けました。書き込みを行う際は上にするだけなのでちょっと便利です(このスライドスイッチ何のだろう?と思ったのですが、思い出しました。デジQのですね)。
デフォルトイメージでUSB接続すると青色LEDは点滅しますが、書き込みモードになると青色LEDが点灯したままになるハズです。
ソフトウェア設定
では、Arduino IDEで書き込んで行こうと思います。基本的に以前紹介した手順とほとんど同じですが、”CameraWebServer”でボードを指定する部分のコメントアウトが違います。
画像だけではコピペ出来ないので、以下にコードの一部を貼りました。
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//#define CAMERA_MODEL_WROVER_KIT // コメントアウトする //#define CAMERA_MODEL_ESP_EYE #define CAMERA_MODEL_M5STACK_PSRAM // ★コメントを外す //#define CAMERA_MODEL_M5STACK_WIDE //#define CAMERA_MODEL_AI_THINKER // ★コメントアウトする(初期状態と同じ) |
ピン配置を確認すると、今回のボードはM5STACKと同じだったので、”CAMERA_MODEL_M5STACK_PSRAM”を有効にすれば良い感じです。
スライドスイッチをONにして、シリアルコンソールのケーブルPCに差し込みます。Arduino IDEから書き込み開始です。
書き込みが成功したらUSBケーブルを抜いて、スライドスイッチOFFにして再度USB接続して動作確認します。
動作試験
webブラウザにIPアドレスを指定して動作確認してみます。
問題なく動作しています!性能はESP32-CAMとほとんど同じですね。
動画も撮りましたので以下に貼ります。
V2640搭載 Unit Cam Wi-Fi Camera(ESP32-WROOM-32E)の動作テスト pic.twitter.com/7zzP38fmXG
— おりしげ (@orikurashigeru) March 5, 2022
描画レスポンスがどれくらいかわかると思います。環境によって異なるとは思いますが、私の部屋の環境では遊びで使うには十分な画質と対応速度が出ていそうです。
さいごに
という訳で、今回は「V2640搭載 Unit Cam Wi-Fi Camera」を動かしてみた記事でした!
この商品は技適が取れているので、ESP32-CAMの技適取得版が入手できるまではこちらで遊ぼうと思います!
今回はこれで終わりです!また何かあれば記事を更新しようと思います!ではでは~