2021/07/11
今回はラジコン戦車を分解した記事です!タイトルの通りただ分解しただけ(しかも車体のみ)なので、それ以上の話は無いのですが、自分の備忘録としてまとめてみました!
今回分解する物
今回は、東京マルイが10年くらい前まで発売していた?(生産終了がいつかわかりませんでした)戦車のラジコン「1/24 RCバトルタンク」シリーズのタイガーⅠです。
某中古市場で安く入手した「1/24 RCバトルタンク タイガーI (迷彩仕様)」です!お値段は1万円しませんでした!ジャンク品で販売されていたので、電池を入れても動きませんでした。
ただ、動かないだけで本体/箱/送信機/予備履帯/車長フィギュア一式揃っていました。これで1万円以下なら飾っておくだけでも良さそうですが、行く行くは修理して動かしたいなぁと思っています。
こちらは東京マルイのパンフレット(今回ついてきた物では無く、私の部屋にあった物)です。このシリーズの戦車は主砲からBB弾を発射する事が出来ます。流石東京マルイ。この見た目のクオリティで砲塔旋回/砲上下/前後旋回/主砲発射まで出来るのです。
発売当初買おう買おうと思っていたのですが、気が付いたら製造終了していました。欲しいと思ったら買わないと駄目ですね。欲しいと思った時がその時ですよ!ねぇお兄さん!
ちなみに、こちら以外に「1/24 RCバトルタンク タイガーI (ジャーマングレー)」や近代戦車のバリエーションも存在しました。店頭でもらったのか、エアソフトを購入した時に入っていたのかは記憶にありませんが、1/24 RCバトルタンクシリーズ4種類が載っていました。確かタイガーⅠのみのパンフレットも手元にあった気がするのですが、レオパルドと新90式のパンフレットしか出てきませんでした…
一発目は90式戦車(画像パンフレットに写っている90式は2代目)で、その後もM1エイブラムスやレオパルド2A6等も出ています。近代戦車も好きですが、どちらかと言えば私は第二次世界大戦の戦車の方が好きなので、どうしてもタイガーⅠを選んでしまいます。
余談
実は他に2両動く状態のタイガーⅠが手元にあります。今回、あえてジャンク品を選んだのは「折角動いているのに分解・改造するのは勿体ない」と思ったからです(あと、ちょっと値段が高いんですよね)。
また、商品自体が10年以上前の物なので、もう分解して同じような事をやっている方は大勢いらっしゃるのですが、私自身が自分の目で見た訳では無いので、今回分解してみる事にします。
全体を見てみる
という訳で今回買ったタイガー1をじっくり見てみようと思います。
こちらは後ろからのイメージです。中古で購入した為、残念ながら細かいパーツが欠損しています。
前照灯は右側がありません。これはプラ製のパーツで、車体から飛び出ていて軸が細いので折れやすい形状となっています。その上、主砲を下に向けた状態で干渉してしまうという欠点があります。史実の初期生産型タイガーⅠも前照灯と砲身は干渉してしまいます(最終的に1つに減らされ、前面装甲の前に取り付けられる事になります)。
左側は無事です。
本製品の目玉であるサスペンションですが、滑らかに動いているようです。転輪にも汚れや欠損は無さそうです。第一転輪と一番後ろの転輪のサスペンションが少し硬いですが、これはラジコンとして動かすときに安定させるための仕様だったはずです。
車体後部のエンジングリル付近にもパーツの欠損が見受けられました。本来ここには円形のガードが取り付けられていますが、残念ながら基部から取れてしまっています。
※「完全版 図説・ドイツ戦車パーフェクトバイブル」p130より。
本来はこんな形状になっています。この辺はプラ板とか光造形の3Dプリンタを駆使して再生させれば問題なさそうですね!
砲塔
砲塔部分も見て行こうと思います!
砲塔は車体に比べて、撮れやすそうな細かいパーツが少ない為か欠損は無さそうに見えます。特にハッチの取っ手パーツは取れてしまっている個体を見た事があるのですが、これは大丈夫でした。
ハッチの開閉も問題ありません。手前の戦車長キューポラのハッチには、戦車長の上半身のフィギュアを取り付ける事が出来ます。奥の装填手用のハッチはBB弾を装弾する事ができ、主砲のエアガンを有効/無効にするためのスライドスイッチが入っています。
防楯の右側には穴があります。実際の車両ではここに主砲と同軸の7.92mm機銃(MG34)が入っていいるのですが、このラジコンでは赤色LEDが入っていて主砲発射時に光ります。この子は残念ながら主砲発射も出来ませんでした。
車体下部(電池ボックス)の確認
では車体の下部を見て行こうと思います!
車体裏はこのようになっていました。履帯はプラ製で、動きにも問題は無く状態も綺麗です。車体後部には電池を入れるためのカバーが付いています。
電池カバーの後ろに、スライド板が取り付けられており、それを後方に引くことで電池カバーを取り外す事が出来ます。中古ながら、この辺のギミックも問題なく動いているようで安心しました。また、外で走らせて遊んだような形跡もないので傷、凹みは無さそうです。
開けるとこんな感じです。単三電池が奥に3本、手前に5本の8本で動かす事が出来ます。本物のタイガーⅠと同じで燃費が悪く、お財布泣かせの仕様です。電池の本数を減らして電圧を下げた状態で走らせた方がリアルに動くという話をよく聞きます。
電池で動くラジコンは、電池を入れっぱなしにしてしまって液漏れを起こしてしまう事がありますが、この個体の状態はかなり綺麗でした。
本体の分解
次は本体を分解して行こうと思います。
まずは履帯を外します。本物の履帯は、側面からピンを通していますが、このラジコンタイガーⅠの履帯は、片方にC字状のフックが付いており、それを次の履帯のリンクに引っ掛ける仕様です。なので、指でパチパチとはめたり外したりできます。やりすぎるとプラスチックが壊れてしまいそうですが、予備履帯が4枚入っているので安心です。
履帯を外して車体を下から覗き込むと、車体側面の張り出し部分に黒いネジが見えました。
このネジが片側3つ、左右で6か所あります。この6つさえ外せば車体上部を分解する事が出来ます。「そんな位置のネジどうやって外すんだ?」と思われるかも知れませんが、なんて事はありません。転輪の隙間からドライバーを通せば良いだけです。
転輪の隙間からドライバーをぶっ挿して、ネジを緩めます。転輪には実際の初期生産型と同様に、ゴム製の緩衝材が付いているので少し回し辛いです。
6か所のネジを外して、車体上部を持ち上げるとこんな感じです!車体前方と後部を残した状態で取り外せました!内部の配線が右側に寄っているので、写真のように車体右側に持ち上げた方が内部状況が確認しやすいです。
車体下部をちょっと拡大して見てみます。車体前方は巨大なギヤボックスとモーター、後部は電池ボックスが占めています。電池ボックスの上にはラジコンの受信機の基板?が入っているみたいです。また、側面にはサスペンション用のバネが入っています。本物の車両ではトーションバーサスペンションが用いられているのですが、こちらの商品では強度やメンテナンス性の問題なのか、コイルスプリング(引きバネ)が使われています。
※余談ですが、本物のタイガーⅠでも車内のドライバーと通信手の足付近にショックアブソーバー(緩衝器。障害物を乗り越えた後、サスペンションが無限にグヨングヨンしないようにするための装置)が取り付けられています。そんなに激しく動く事は無さそうですが、サスペンションに連動して動く装置が足の近くにあるってちょっと怖そうですよね。
次は基板の部分を見てこうと思います!基板は車体後部(本物だと機械室のエンジン部分)にあります。基板の上にはプラスチック製のカバーがあり、2か所金属色のネジを外すとカバーを取り外す事が出来ます。
基板を拡大するとこんな感じです。走行,砲塔旋回,砲上下,砲発射だけでも5ch分のモーターを制御する必要があるので配線は多めです。
車体後部の装甲部分を押すと倒れる形で外す事が出来ました。こちらの面にも基板が搭載されています。見た感じ無線制御周りが収められているような感じでしょうか。
車体左後部にある履帯交換用の工具が入ったラックは、爪で簡単に取り付けられているため左右から指で押しながら取り外す事が出来ます。
こんな感じです。中にはクリスタル(水晶振動子)が入っており、これを取り換える事で周波数を切り替えて同時に4台まで動かす事ができたはずです。この仕様は知っていましたが、タイガーⅠのクリスタルがここにあるのは知りませんでした。というか、東京マルイのページ確認してたらクリスタルはまだ売っているみたいです。
あと今更ですが、車体後部左側のファイフェルフィルターが外れてしまっています。フィルターのダクト部分は大丈夫だったのですが、車体に取り付ける部分が根本から外れてしまっていたようです。
こちらはメイン基板の表側です。基板には「方元电子」(方言電子?)と印字されていました。左側にずらっと並んでいる黒い素子はモーターに大電流を流すためのFETだと思います。画面右側には「BJ8P156AP」と印字されたICが乗っていました。「メイン基板」と言いましたが、こちらはモーターの制御を主に行っていようです。
車体後部は置いておいて、そろそろ車体前部を見て行こうと思います。
車体前部上面の装甲は、車体下部の2か所のネジを外す事で取り外す事が出来ます。あと、車体前方にある予備履帯の部分は慎重に力を入れて動かすと取り外す事が出来ましたが、壊れてしまいそうなので頻繁に脱着しない方が良さそうです。
ギヤボックスは6か所のネジを取り外して分解する事ができました。タイガーⅠに限らず東京マルイの「1/24 RCバトルタンク」シリーズは速度が速すぎておもちゃ感が強い動きをするのですが、ギヤ比が低めなのが見てわかります。
モーターは280サイズの物が2つ搭載されており、左右独立して動きます。ギヤボックスには差動装置等は無く、モーターが回転すると連動してそれぞれの起動輪が回転するシンプルな構造です。
この商品を分解する際、注意が必要なのはネジの形状でしょうか。JISとかISOとかの規格について詳しくないのですが、同じような形状しているのに微妙に大きさが異なるネジが多数あるので間違えました(汗)。
これ以上やると引き返せなくなりそうなので、とりあえず今回はここまでにしておきます。今後本格的に改造やら修理やらする際にまたばらそうと思います!
あと、肝心の砲塔のBB弾発射機構の部分は分解できていないので、今後そちらを分解した記事とかも書くかも知れません。
さいごに
という訳で今回は東京マルイの「1/24 RCバトルタンク タイガーI (迷彩仕様)」を分解した記事でした!
今後見た目を変更させて、Tiger 131に出来たら良いなぁと思っています。これで1/24スケールのM4A3E8があればFuryごっこが出来るのですが、残念ながら東京マルイの商品ラインナップにはありませんでした。おそらく、他のメーカーでも出してない気がします。
行く行くは別のユニットを内蔵して、ラジコン復活させたいです!
今日はこれで終わりです!また何かあれば記事を更新しようと思います!ではでは~
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